だいたい怠惰

逆から読んでもダイタイタイダ

「若者の恋愛離れ」が日本経済を狂わす

 職業柄、中小企業の経営者と接する機会が多いのだが、最近どこも口をそろえていうのが人手不足。特に製造業や建設業といったブルーカラーの中小企業は人繰りが本当に大変そうで、誰かいたら紹介してと必ず言われる。今年9月に完全失業率が2.8%を記録し求職者の売り手市場といわれている。人手不足の原因は、よりよい雇用環境を求めて辞めていく人が多いからかと思いきや、そうでないケースが大半らしい。

 中小企業が人繰りに悩む一番の原因は「若者が長続きしない」こと。とにかく辞める。思い立ったら即辞める。何か気に入らなければ「じゃあ辞めます。」で簡単に辞めてしまう。次の仕事が決まってなくてもお構いなし。家でゆっくりしてから考えますで済ましてしまうというから驚きだ。

 今の若者は恵まれているからなのか、とにかく欲がないらしい。例えば、一生懸命働いていい車に乗りたいとか、ちょっとおしゃれしてモテたいとか、恋人に素敵なプレゼントを贈りたいとかっていう、物欲だったり見栄だったりが全く見受けられないようだ。そういえば、先日こんな記事もネットに上がっていた。

(抜粋)今の20~30代は、恋愛を必需品ではなくて嗜好(しこう)品と捉えており、手間やリスクを考えると割に合わないもの、と考える人が多くなっていると感じます。(中略)おそらく最大の理由は、常にスマホでネットや人とつながっている「超情報化社会」になったことです。

 もうね、今こそ言いたい「日本死ね」と。恋愛が嗜好品とかちょっと理解できない。恋愛なんて「割に合わなさ」と「コントロールできない自分の感情」を天秤にかけるのが楽しいのであって、損得感情で考えるのは違うだろ。確かにコスパで考えたら低いと思うけど、一つの出逢いが人を大きく成長させることってあるぞ。ないか。あるわ。

 人間関係を軽視するのは、記事のようにスマホSNSで簡単に人とのつながりを感じることができるからなのか?今時に若者に話をきくと、平日は家と職場の往復。休日や空いた時間はスマホでゲームをしているだけで満たされるという。実家暮らしで親もまだ働いているから家賃も生活費もかからないし、ファッションや車にも興味がないから、使うお金はゲームの課金程度。結果特に使いみちもないお金だけが貯まっていく。恋愛を割に合わないっていうぐらいだから将来結婚もしなければ、子供も産まない。ほんとに楽しいんかそれ?

 ゆとり教育の弊害なのか、失われた20年が育てた人格なのか。日本経済に何の貢献もしない、無欲で無気力な若者が増えている。こういう人ばかりではないが、実際に増えている。 そんな若者に言いたい「電影少女」を読めと。1月からドラマも始まるからこの年末年始に読め。デジタル版ならお得意のスマホでも読めるぞ。今読んでも色あせないジャンプラブコメ漫画の金字塔だ。これ読んだらきっと恋愛したくなる。日本経済のために読んでくれ。