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【FP】ねんきん定期便の見方と活用法をお伝えします

 ねんきん定期便が届きました。毎年誕生月に届くこの「ねんきん定期便」、みなさんは届いたらどうしていますか?まさか読まずに捨てたりしていませんよね?ねんきん定期便は「国からのレシート」と言われており、有益な情報がたくさん載っています。本日はねんきん定期便の正しい見方についてです。

▼目次

 

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ねんきん定期便を正しくみて、将来設計に役立てよう

ねんきん定期便とは

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 ねんきん定期便とは、毎年誕生月に送られてくる資料で、35歳、45歳、59歳の節目年齢には封筒で、それ以外の年齢にはハガキで届く。

 内容としては、①年金加入期間 ②現時点での年金見込額 ③これまでの保険料の納付額 ④年金加入履歴 ⑤厚生年金の標準報酬月額・標準賞与額、保険料納付額 ⑥国民年金の保険料納付状況が記載されている。

 ねんきん定期便は、私たちが毎月支払っている年金保険料がきちんと納められており、将来どれくらいの年金が受け取れるのかを確認できる唯一の資料であるため、「国からのレシート」と言われています。

 大事な情報が載っているので、よくわからないとすぐに捨ててしまわずにかならず中身を確認することをおすすめします。 

ねんきん定期便の見方

1.これまでの年金加入期間

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 上段が国民年金で、下段が厚生年金の加入期間となっています。仮に会社員の方で学校を出てから同じ会社にずっと勤めてているあれば、下段の「一般厚生年金」の月数が、勤めはじめてから今までの勤続月数が記載されています。

 また、会社員であっても学生時代にきちんと納付していたり免除申請をしていれば、上段国民年金の第1号被保険者欄にも月数が記載されているはずです。

 2017年8月1日から、公的年金をもらうために必要な期間(受給資格期間)が短縮にされました。これまで原則として25年掛けなければならなかった年金が、これからは10年掛ければもらえるようになります。

 

 2.これまでの加入実績に応じた年金見込額

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 表面下段は、これまでの加入実績に応じた、現時点でのもらえる年金の見込額が記載されています。今の段階で実際にいくらもらえるのかがわかるのと併せて、将来いくらもらえるかを概算で計算することができます。

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 ・老齢基礎年金の見込額

  ① これまでの加入実績に応じた年金額【ねんきん定期便 Aの額】
  ② 今後加入する期間に基づく年金額
    779,300円 ✕ 【60歳までの期間(月数)】/ 480月
  ③ 老齢基礎年金の見込額 ① + ②

 ・老齢厚生年金の見込額

  ④ これまでの加入実績に応じた年金額【ねんきん定期便 Bの額】
  ⑤ 今後加入する期間に基づく年金額
    【退職までの平均標準報酬額】*1✕ 5.481 ÷ 1000 ✕【退職までの期間(月数)】
  ⑥ 老齢厚生年金の見込額 ④ + ⑤

  ⇛  老齢年金の見込額  ③ + ⑥

 以上概算ですが将来年金としていくらぐらいもらえるのかを簡単に把握することができます。

3.最近の月別状況

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 最後に最近の月別状況です。漏れや誤りがないか、特に転勤や転職の多い方や結婚して姓が変わったという方は注意して確認しましょう。

 なお、記載のある標準報酬月額は1〜31等級に区分されますが、31等級の620千円が最大になります。所得がどんなに多くても年収1000万ほどで頭打ちになってしまうことに注意しましょう。

まとめ

 簡単にですがねんきん定期便の見方を解説しました。年金って聞くだけでよくわからないとか危ないんじゃないのという否定的な意見を持たれる方も多いですが、日本の年金制度は十分安定していますし、きちんと納めてある程度(平均ぐらい)長生きすれば払った分より多く返ってくる仕組みになっています。

 ねんきん定期便を使って将来いくらぐらいもらえるのかしっかり確認した上で、今後の人生設計に役立ててください。 

 今日はそれだけ。いおり。

*1:わからなければ裏面にある月別状況の標準報酬月額+標準賞与額/12で計算