だいたい怠惰

逆から読んでもダイタイタイダ

「ながらスマホ」で人生取り返しがつかなくなる前に

本日の日経新聞より。

 「ながらスマホ」急増、通勤1位、朝食時も新聞・雑誌抜く、総務省調べ。
2017/12/26 日本経済新聞
 食事や通勤時の「ながらスマホ」が増えている。総務省の社会生活基本調査によると、主にしていた行動の他に同時にしていた行動として、スマートフォンスマホ)やパソコン(PC)の使用と答えた人の割合は21・5%と、前回調査から17・6ポイント上昇した。通勤中に使用した人の割合は前回調査のラジオに代わって1位となり、朝食時の割合でも新聞・雑誌を抜いた。
 調査は5年ごとに実施している。今回の調査は2016年10月20日時点。同時行動全体で最も多かったのはテレビで42・9%だったが、前回調査から4・6ポイント下落した。
 朝食時に同時行動を行う人は27・9%。1位のテレビは19・0%で前回調査から1・7ポイント下落し、2位につけたスマホ・PCは3ポイント増の3・1%だった。スマホは通勤中の同時行動では1位で4・0%と前回調査(0・2%)から大幅に上昇した。

 ご多分に漏れず私もスマホ依存症であり、「ながらスマホ」の常習犯だ。朝のアラームからはじまり、食事中も移動中も入浴中も歯磨きしながらだって手放さない。布団に入って眠りにつく寸前までスマホを触っている。よくよく考えたら異常だなぁ。主にLINEやSNSをチェックしたり、暇があればまとめサイトを見ていたりと、そのほとんどが緊急性のない用途だから質が悪いと反省。

 特に切れ目のない会話をLINEで続けていると新着メッセージの通知がついつい気になってスマホに手が伸びる。これがいけないと思い最近はLINEの通知をオフにしている。するとどうだろう。通知音もならなければ、LEDランプも点滅しないので、新着メッセージの有無がわからず、確認のため余計に見てしまうではないか。本末転倒とはまさにこのことである。

 「ながらスマホ」といえば今月、神奈川県川崎市の女子大学生が「ながらスマホ自転車」で77歳女性に衝突し死亡させるという痛ましい事件がおこった。

 女子大学生は左手にスマホ、右手に飲み物を持ち、両耳にイヤホンを差し込んだ状態で電動自転車を運転していたという。状況を想像するにあきらかにおかしいが、彼女にとってはいつもどおりの日常だったのかと。どうしても出なければならない電話を待っていたなんてことはなく、ただなんとなくいつもどおりスマホ片手に自転車を運転していたのだろう。笑えない。

 スマホは正常な判断を狂わせる魔物だ。わかっている。わかっているが、たいした用もないLINEの通知や、代わり映えしないSNSのいいね、読んでも役に立たないまとめサイトに引き寄せられ、今日もスマホに手を伸ばす。事故や怪我につながる前に、来年の目標はスマホ断ちだなー。

 

人生をより良くするためにすぐ実践すべきこと

 鹿児島県薩摩川内市へのふるさと納税でゲットしたマイ枕。1週間使ってみたので使用感をレビューしてみる。

dttd.hatenadiary.com

 結論からいってマイ枕すごい。枕一つでここまで睡眠に対する捉え方が変わるなんて思ってもみなかった。劇的に変わるっていうわけではないが、睡眠もやはり日々の積み重ね。確実に睡眠の質は上がっていると思料。

 あくまでも個人の感想だが、この1週間、毎朝起きたら起床時間と寝起きの感想をメモしておいたのがこちら。

  • 【1日目】5:50起床 5:15に目が覚めるも切実にまだ寝たいと二度寝。とりあえず首は痛くない。が、劇的に良くなったというわけでもない。たぶん就寝中に目が覚めなかった気がする。
  • 【2日目】6:00起床 やっぱり夜中に起きなかった。 睡眠の質は上がってるのかも。 もっと寝てたい。 首の調子は相変わらず 。
  • 【3日目】6:00起床 夜中に一度目が覚めるも異様な心地よさでそのまま眠りに。 4時半に一度起きるも二度寝 首の調子はいいが少しだるい。
  • 【4日目】6:00起床 もっと早く目が覚めるけど、気持ち良くてまだまだ寝てたいってなる。首の調子はよい。
  • 【5日目】5:50起床 寝る時間が遅かったからか、まだ眠い。早く寝ないと早起きは難しいと実感。首の調子はよい。
  • 【6日目】5:30起床 昨日早く寝たからか早く起きれた 首はなんだか調子イマイチと思って布団あげたら枕が上下反対だった。繊細。
  • 【7日目】5:30起床 目が覚めたら即起きるを実行。首の調子も問題なし、むしろよい。寝てる間に目が覚めることがなくなったのは完全に枕のおかげ。

 まず、朝起きて首が痛いということがなくなった。3日目あたりから如実に現れだしたからびっくりした。まだ完全ではないが、この枕で寝ている限り悪化することはないと思う。6日目になんだか寝起きイマイチと思ったら枕が上下逆さまだったのには驚いた。枕の微妙な高さが与える眠りへの影響って計り知れない。

 それからマイ枕に変えて一番驚いたのは「夜中に目が覚めなくなった」ということ。これまでなら夜中にだいたい1〜2回目が覚めて、飲み物を口にしてまた寝るってのが通常運転だったが、この1週間で夜中に目覚めたのは1度だけ(多分)。その1回も異様な心地よさに包まれて、布団から出ることなくそのまま眠りに落ちた。おそらく眠りの質はよくなっている。なんだか寝相もよくなり、きちんと枕に頭が乗ってる状態で目覚める。

 しかもこの枕がふるさと納税で手に入ったのだから、こんなに素晴らしいことはない。実質2000円の負担でこの効果。コスパ最強ではないか。世のふるさとノウザーのみなさん肉とかいくらとか頼んでる場合じゃないよ。鹿児島県薩摩川内市ありがとう!あんたに託して正解だったよ住民税。

 良質な睡眠は、早起きにつながる。早起きの効果は言わずもがな。あー今日も早く寝たい。

item.rakuten.co.jp

「若者の恋愛離れ」が日本経済を狂わす

 職業柄、中小企業の経営者と接する機会が多いのだが、最近どこも口をそろえていうのが人手不足。特に製造業や建設業といったブルーカラーの中小企業は人繰りが本当に大変そうで、誰かいたら紹介してと必ず言われる。今年9月に完全失業率が2.8%を記録し求職者の売り手市場といわれている。人手不足の原因は、よりよい雇用環境を求めて辞めていく人が多いからかと思いきや、そうでないケースが大半らしい。

 中小企業が人繰りに悩む一番の原因は「若者が長続きしない」こと。とにかく辞める。思い立ったら即辞める。何か気に入らなければ「じゃあ辞めます。」で簡単に辞めてしまう。次の仕事が決まってなくてもお構いなし。家でゆっくりしてから考えますで済ましてしまうというから驚きだ。

 今の若者は恵まれているからなのか、とにかく欲がないらしい。例えば、一生懸命働いていい車に乗りたいとか、ちょっとおしゃれしてモテたいとか、恋人に素敵なプレゼントを贈りたいとかっていう、物欲だったり見栄だったりが全く見受けられないようだ。そういえば、先日こんな記事もネットに上がっていた。

(抜粋)今の20~30代は、恋愛を必需品ではなくて嗜好(しこう)品と捉えており、手間やリスクを考えると割に合わないもの、と考える人が多くなっていると感じます。(中略)おそらく最大の理由は、常にスマホでネットや人とつながっている「超情報化社会」になったことです。

 もうね、今こそ言いたい「日本死ね」と。恋愛が嗜好品とかちょっと理解できない。恋愛なんて「割に合わなさ」と「コントロールできない自分の感情」を天秤にかけるのが楽しいのであって、損得感情で考えるのは違うだろ。確かにコスパで考えたら低いと思うけど、一つの出逢いが人を大きく成長させることってあるぞ。ないか。あるわ。

 人間関係を軽視するのは、記事のようにスマホSNSで簡単に人とのつながりを感じることができるからなのか?今時に若者に話をきくと、平日は家と職場の往復。休日や空いた時間はスマホでゲームをしているだけで満たされるという。実家暮らしで親もまだ働いているから家賃も生活費もかからないし、ファッションや車にも興味がないから、使うお金はゲームの課金程度。結果特に使いみちもないお金だけが貯まっていく。恋愛を割に合わないっていうぐらいだから将来結婚もしなければ、子供も産まない。ほんとに楽しいんかそれ?

 ゆとり教育の弊害なのか、失われた20年が育てた人格なのか。日本経済に何の貢献もしない、無欲で無気力な若者が増えている。こういう人ばかりではないが、実際に増えている。 そんな若者に言いたい「電影少女」を読めと。1月からドラマも始まるからこの年末年始に読め。デジタル版ならお得意のスマホでも読めるぞ。今読んでも色あせないジャンプラブコメ漫画の金字塔だ。これ読んだらきっと恋愛したくなる。日本経済のために読んでくれ。 

 

【書評】朝2時間早く起きれば人生が変わる

過去に読んだ本を引っ張り出してきたシリーズ。最近本当にやりたいこととやらないといけないことが多すぎて、時間が足りない。足りない時間を補うためには、時間の絶対数を増やすか、1時間あたりの効率をあげるのどちらかだろう。その両方を一気に解決する方法が、朝はやく起きること。早起きのモチベーションを上げるために読んだのがこちら。

朝2時間早く起きれば人生が変わる!

朝2時間早く起きれば人生が変わる!

 

 私たちが手をつけていない時間、それが朝の2時間。平等に刻まれていく時の流れをどのように有効活用するか 、一人ひとりの意識のあり方と行動力の違いに現れる。

 早起きには早寝も大切。夜は欲望の渦巻く時間帯。朝は集中力も高まり、知恵と知識が自由自在にアウトプットされ、集中するにはもってこいの時間帯。朝早く起きてやったほうが夜の何倍もはかどる。

 他にも早起きには数え切れない効用があり、美容に健康、考え方がポジティブに変えてくれる。さらに運も呼び込むというから早起きしないことは人生の損失だ。

 早起きに至るためのポイントは、目が覚めたらすぐに起きることだけを心がけていく。夜は早く寝る。時には人の誘いを断る勇気を持つことも必要。眠いと思ったらすぐに床につく。まずは3ヶ月続けて習慣化すること。

 人生をよりよくしたいと思った時がチャンス。とにかくはじめてみよう。何事も具体的な目的意識が必要なのだ。

営業担当ではなく、エージェントになろう

本日の日経新聞より。

保険の銀行窓販、解禁10年、全体の1割にとどまる、顧客フォローに課題。
2017/12/22 日本経済新聞
 銀行窓口での保険商品販売が全面解禁され、22日で10年を迎える。取り扱う商品の幅は広がってきたが、新規の保険販売全体に占める割合は約1割。全面解禁以降、投信販売は銀行窓販シェアが5割にのぼる。既存の営業職員による販売とすみ分けつつ窓販をどう拡大するかが課題だ。(中略)
 銀行の支店では窓口の行員が1~2年で異動することが多く、営業職員に比べて既存の契約者へのフォローが手薄になりがちだ。「既契約をタブレット端末で一元管理するシステムの開発などが必要になる」(三井住友海上プライマリー生命保険)。窓販を増やすにはアフターフォロー体制の拡充も課題だ。

 金融ビックバンの流れのもと、いわゆる護送船団方式が崩壊を迎える中で保険・投信の銀行窓販が解禁されて早10年。顧客の金融資産を把握している銀行が保険を販売するなんてとてつもない脅威に感じられていたが、蓋を開けてみれば新規販売占率は約1割に留まっている。時を同じくして一世を風靡したネット専業保険も伸び悩んでいる。ライフネット生命は上場以降赤字基調が続き、実店舗での販売に乗り出すなど戦略を転換し始めているとか。

 やはり生命保険という商品特性上、アフターフォローは必須なのだ。普段何事もないときは煩わしく思える担当の営業職員も、有事の際にはすぐに駆けつけてくれ、手続きを一任できる頼もしい存在となり得る。世間的にこのことを再認識できたきっかけが、いみじくも2010年の東日本大震災なのだ。

 震災発生後、あらゆるライフラインがストップする中、生命保険会社は営業職員自らの足で避難所を周り、安否確認と自社のみならず各社コールセンターのご案内に奔走した。保険は人が人を支える「相互扶助」の仕組みでできている。どんなに合理的な時代にあっても、やはり人を介すあたたかみが保険には存在する。

AI技術の進化や深刻な人手不足など、労働市場は刻々と変化を続けているが、こと保険に関しては今後も営業職の果たす役割は大きいと感じる。営業職と聞くとイメージが悪いが、アメリカでは「医者と弁護士とエージェントの友人を持つと、幸せな生活が送れる」といった慣用句がある。エージェントとは代理人だ。つまりは、営業(商品販売)だけではなく、その後のアフターフォローを含めて「顧客の代理人」として幅広くサポートしていくことが、今後益々求められていくと感じる。

今求められる営業のカタチがぼんやり見えた話

 営業の仕事をしていて最近とても感じるのは、いかに顧客との接点をつくるかが重要だなということ。今時ほしいものがあればネットで簡単に買える時代。別にほしくもないものを薦められてわざわざ買うなんて馬鹿げている。それぐらい今の世の中は合理的で、便利で、あらゆる情報に簡単に触れることができる。

 でも一方で情報過多の時代とも言える。玉石混合。何が正しくて何が間違っているのか取捨選択できるかどうかが問われる時代。自分で判断するのは難しく何かに迷ったとき、相談できる誰か。その誰かが営業マンだったら。顧客がむこうから相談に来てくれる。こんな楽なことはない。

 じゃあどうやったら向こうから相談に来てくれるのかは、この人に聞けば大丈夫と信頼してもらえるかどうかだ。そのための信頼は本業以外で得れるといいのではないかという仮説。

 例えば、車を買おうと思いディーラーに行って説明を聞く。きっととても流暢にその車の素晴らしい点や、その車を買うことのメリットを説明してくれるだろう。でもそれは当たり前で、車屋が車に詳しいのは当然だ。それだけでは「この人は車に詳しいから信頼できる」とはなるはずもない。

 それより、車の用途からレジャーの話に移り趣味の話で打ち解けたり、高い買い物をするにあたって自動車保険から入り家計全般の見直しについて相談に乗れたらどうだろう?本業以外の周辺知識において信頼を得ることで、結果的に本業での信頼に繋げる。これこそ今の時代に求められる営業のカタチなのだ。

 要するに、勉強しろってこと。これからはできる営業とできない営業の差はひろがる一方だわ。

【書評】年金問題は嘘ばかり

毎日聞いてるPODCAST ニッポン放送「ザ・ボイス そこまでいうか」木曜日隔週で登場される経済数量学者 高橋洋一先生の著書
 年金制度について理解していない人が多いのに、破綻するのではないか、などと思ってしまっているのは、年金への不安を煽るメディアや政治家が多いから。財務省厚生労働省も、年金不安を消費増税の材料に使いたい。またメディアも年金不安を煽ることでが数字がとれる。年金が危ないを強調することで得になる人が大勢いるのが現状。
  しかし、年金は現状の制度をきちんと運用すれば破綻だなどと大げさに悲観する必要はない。年金について知っておくポイントは3つ。
  1. 年金は保険である。 
    例えば健康保険は、病気になった場合は保険から治療費を負担してもらえる。しかし病気にならなかった場合はまるまる損をする。(掛け捨て)年金は「長く生きた人」を保障する保険。年金支給開始年齢までに死んでしまうとお金を1円ももらえない。
  2. 40年間払った保険料と、20年間で受け取る年金の額がほぼ同じ
    平均寿命をざっくり80歳とすると、公的年金は20歳から60歳までの40年間納めて 、60歳から80歳くらいまで20年間受け取る仕組み。 つまり、一年あたりに受け取る年金額は、一年あたりに納めた保険料の2倍くらいになる
    厚生年金の保険料率は標準報酬の18.3%(約2割)。 納めている年金保険料は月給の2割くらいで、年金額はその2倍くらい。よって2割×2=4割でだいたい月給の4割くらいとみておくことができる。
  3. 年金定期便は国からのレシート
    年金定期便は誕生月に日本年金機構から送られてくる「国がきちっと年金保険料を受け取ったかどうか」を証明するもの。 すなわち国から発行されたレシート。
 また、現役世代何人で一人の高齢者を支えるかという考え方は誤り。ロジックの最大の問題点は人数だけで計算しているところ。年金は人数の問題はなく金額の問題。人数に所得をかけた金額を使うべき。昔は6〜7人で一人を支えていたが、今はその当時よりは給料が上がっている。後、人口が少しずつ減少していくと予想されている中で重要なことは経済を成長させて所得を増やしていくこと。それが年金制度を安定させる一番のポイント。 
 一年で現役世代が2割減ると言うのであれば年金制度への影響は大きいが、40年で言われるのであれば影響はそれほど大きなものではなく、その分経済成長できればカバーできる。予測できる範囲内であれば対応可能。
 
【感想】
 やたらと年金制度について不安を煽る風潮の真理が少し垣間見えた。年金制度自体、複雑な保険数理で計算されており、制度自体が崩れる心配はない。年金については保険であると理解することが大事。ともすれば福祉と捉えがちであるがあくまで保険。早死した人が長生きした人を支える仕組みなのである。
 年金は人数の問題ではなく、金額の問題という点も非常に参考になった。現役世代何人で一人の高齢者を支えるかはよく議論されるが、たしかに人数が減っても収める保険料が増えれば全体のバランスはとれる。完全雇用で正社員をふやしていくこと、女性の社会進出も大きな鍵となる。現在は雇用が増えており、ここから賃金が上昇してくれば景気も実感としてよくなってくるはず。消費増税はやっぱり反対。