だいたい怠惰

逆から読んでもダイタイタイダ

働き方改革の前に意識改革!「楽して良い仕事」をしよう!

 ビールっぽいけどプリン体ゼロの焼酎の割り材である「ホッピー」。人気の飲料で私もたまに居酒屋なんかで飲みますが、ホッピーを手がけるホッピービバレッジ株式会社の採用HPの内容が炎上しています。 

netgeek.biz

環境整備には、二つの意義があります。
環境を整えてより良い仕事のために備えることと、心を磨くことです。
幸せな人生の実現のためには、心磨きが必要ですが、心を直接磨くことはできません。環境は、心の鏡です。心の鏡である、環境を磨くことで心を磨くことができます。
環境を一心不乱に磨くことで、心が真っ新になります。
心が真っ新になるということは、素直になるということです。
素直な心とは、幸せな人生の実現のための学ぶ姿勢が整ったということです。
私たちは、全ての仕事の土台である、心磨きを日々実践しています。

  このような文言とともに、トイレ掃除をする写真が乗せられているのですが、社長のブログを確認すると、どうやら素手でトイレ掃除をするというものらしいですね。

 どっかで聴いたことあるような話しだなと思って調べてみました。

目次

 

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素手でトイレ掃除をするよりももっと大切なこと

トイレ掃除をはじめたのは

 「トイレ掃除を素手でやる」っていうパワーワード、どっかで聴いたことあると思って調べてみたらこちらでした。

toyokeizai.net

 もともとは、イエローハットの創業者である鍵山秀三郎さんがはじめたことだそうです。

 鍵山さんは、創業間もないころに社員の心を穏やかにするためには、まず職場環境をきれいにすることが大事と考えました。

 そこで、自身が環境(トイレ・社屋)をきれいにしてから、伝えるべきことを伝えていくとスタートしたものだそうです。

 誰もやりたがらないから独りで始めまたトイレ掃除も10年を過ぎた頃から、社員が1人、2人と手伝うようになり、20年を過ぎた頃には、大方の社員が掃除をやるようになったというお話です。

 

掃除をすることの効用とは

 鍵山さんは掃除の効用として次の5つを挙げられています。

  1. 謙虚な人になれる
  2. 気づく人になれる
  3. 感動の心を育む
  4. 感謝の心が芽生える
  5. 心を磨く

 特に5つめの「心を磨く」というのが「トイレ掃除を素手でやる」ことの極意のようです。以下記事より引用します。

心を外に出して磨くことができればいいですが、できないでしょう。だったら磨けるものを磨く。間接的に自分の心を磨くことになります。トイレというのは1日に何回も見るものですから、それがきれいだと、見ている自分の心もきれいになっていきます。つまり、いつもゴミだらけの汚い環境にいる人は、心の中も同じ状態ということです。

 

私が感じたこと

 読むとなるほどなと感じます。「掃除の仕方を教えてほしい」と全国から1部上場企業も含めて依頼が来ているようです。その後、NPO法人日本を美しくする会掃除に学ぶ会」というものが立ち上がり、全国から世界中に拡がっているそうです。(記事自体は4年ほど前のものですが)

 ただ私が感じたのは自分ではやろうとは思いません。もちろん、自分の家のトイレぐらいは掃除しますが、必要以上に磨くことや、わざわざ手でやることに意味が見出せません。

 だから、やりたい人はやったらいいと思うんですよ。でもやりたくない人に強制するのはいかがなものかと思います。「謙虚な気持ち」や「感謝の心」は必要ですが、それが「良い仕事」の絶対条件ではないですよね。

 日本人が大切にする「謙虚さ」や「感謝」は人として大切な心構えですが、ことビジネスにおいては、多少傲慢で一人よがりだろうと能力があって成果が出ていれば◯でしょう。

 こうした「謙虚さ」が歪んだ「嫌儲意識」につながり、最近よく取り沙汰される「長時間労働」につながっているんではないかと感じます。一生懸命頑張って、長い時間働いて「良い仕事をする」ことが素晴らしいのではないです。

 楽してサボっているから「仕事ができない」はもちろんだめですが、楽してサボりながらでも「良い仕事をする」ことの方が大事ってことに気づかないといけない。ようやく最近そういう風に考えられるようになりました。

 時代は変わってきています。「楽して良い仕事」をしたい。働き方改革の前に意識改革だ。